BMW E90 M3
パワードーム ワンオフ製作


前回、M3用フェンダーダクトの埋め込み加工を行ったBMW E90セダン

今回はM3の象徴ともいえるパワードーム
ボンネットフード中央部分のドーム状の膨らみをワンオフ製作いたしました。

本物のM3とはボディーの形状が異なるため、部品の互換性はありません。
M3パーツを使用するなら最低でも、ボンネット、ヘッドライト、バンパー、フェンダー
これら前周りの部品全てを交換する必要があり、単なるM3のレプリカになってしまいます。
また、カーボン製M3風フードも有るようですが
ダクトの形状がチープな事や塗装を施した場合、
樹脂製品は面の歪みが目立つため、アフターパーツ感丸出しで非常に安っぽくなってしまいます。

オーナー様の拘りは
「M3的」であるだけで、レプリカではない完全なオリジナルです。


M3純正フードです。 

プレスラインの位置関係やグリル部分の形状等、
両者を並べて比較すると違いが良く分かります。
 写真左:M3  写真右:加工前(M3パワードームの形状をラインで表しています。)
       


M3とE90セダンでは車体のプレスラインや造形が異なりますので
M3と全く同じドーム形状をトレースしただけではバランス的に破綻してしまいます。
よって、ほぼ同寸法でありながら、この車体に自然に馴染む様に
微妙にパワードーム形状のラインを変更、調整しなければなりません。

ラインの位置決め ドームの立ち上がり部分をカット  フード裏側から 

フードは一枚物の鋼板であるため、無駄な作業を行ってしまうと
極端な強度低下を起こしてしまいます。 
特にフードの裏骨は衝撃吸収において重要な役割を果たしますので
安易にカットはせず、安全面での機能は生かしたままの加工を行います。

立ち上がり部の型を製作  成形した鉄板を溶接   大まかに歪みを抜き、整形
 

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